ASO TIMES

人材派遣2025.08.06

真摯に、泰然と。派遣先企業とスタッフ双方の頼れる相談役。

この記事の概要

総合人材サービス業として多岐にわたる事業を展開している株式会社アソウ・ヒューマニーセンター(以下、AHC)の祖業は、1984年から始まった人材派遣サービスだ。以来、九州をはじめ東京、大阪などにも拠点を展開して事業を拡大。AHCの人材派遣サービスにはどのような特徴や強みがあるのか。福岡支店で働く二人の営業に話を聞いた。

南埜 敦紀さん
Atsuki Minamino

株式会社アソウ・ヒューマニーセンター 派遣事業部 福岡支店長。2016年に入社し、大阪支店・久留米支店を経て、2019年1月に福岡支店へ異動。2025年4月から支店長を務める。

青松 秀悟さん
Shugo Aomatsu

株式会社アソウ・ヒューマニーセンター 派遣事業部 主任。2020年4月に新卒で入社後、福岡支店に配属される。今年で6年目を迎える中堅社員として、チームを引っ張る。

「一気通貫型」の営業体制

人材派遣サービスは、派遣会社が雇用契約を結んだ人材を企業に派遣し、労働を提供するビジネスモデルだ。派遣スタッフの給与は派遣会社から支払われ、業務の指示は派遣先企業から受ける。派遣可能期間は原則3年で、一定の条件を満たせば最大3年間の延長はできるが、その場合も同じ組織(課など)には同じスタッフは送ることができない決まりがある。

派遣会社は企業からの求人依頼をもとにスタッフの人選、マッチングを行う。AHCではコーディネーターといわれるスタッフが自社の派遣登録者からスキルや条件をもとに適任と思われる人に仕事を紹介。就業を希望すれば営業担当者が面談の上でスキルシート(職務経歴書)を企業に提出、面談へと進む。登録者を多く抱える方が企業の求人ニーズに幅広く対応できるため常に派遣登録者は受け付けており、登録時にはコーディネーターが面談して経歴やスキルを確認する。福岡支店では営業8名・コーディネーター6名体制で業務に当たっている。

南埜さん

大手派遣会社のなかには企業への対応と派遣スタッフの対応を別の社員が行っているところもありますが、AHCは一人の営業担当者が対応する「一気通貫型」です。双方と直接やりとりができるため意思の疎通がスムーズで、何かあった時に素早く対応できます。多くの派遣スタッフや企業を抱える営業ほど、相談や問い合わせが重なると相手を待たせることになるため、スピード力が必要となります。
私が担当しているのは派遣スタッフが約120名、派遣先企業は50社ほどです。派遣先企業の訪問や派遣スタッフとの面談をしながら、その合間に支店の管理業務や部下との打ち合わせ、派遣先企業への同行など支店長としての業務を行っています。

信頼構築で派遣枠の一括獲得

派遣営業の醍醐味は、なんといっても企業から派遣枠を取り付けた時だ。複数の派遣会社を利用している企業も多いため、他社の派遣枠を自社に切り替えてもらうことができれば受注額も大きくなり、登録しているスタッフにも多くの仕事を紹介できる。求人が発生するタイミングには、他社の派遣スタッフの更新時、社員の産休・退職時など多岐にわたるため、日頃の訪問や連絡などを通じて企業担当者と信頼関係を築くことが大きなポイントとなる。

青松さん

営業には新たな派遣先企業の開拓と、すでに取引のある企業からの受注拡大の2つがあります。私は50社以上の派遣先企業を担当しているため後者が中心で、定期的に訪問して担当者と情報交換を行い派遣枠拡大に向けた営業を行っています。
訪問を繰り返していくと、複数の派遣会社と取引のある企業から「今回の派遣は御社だけにお願いしようと思います」と単独で発注をいただくこともあります。営業である以上、売り上げを伸ばしたいという気持ちが当然ありますので、こうした時に達成感を感じますね。

南埜さん

今年に入って「他社に依頼していた派遣枠をすべて御社に切り替えたい」と依頼を受け、10名ほどの派遣枠をいただきました。普段から企業担当者、派遣スタッフとのやりとりを密にし、何かあればすぐに報告することを心掛けていますが、そうした対応が評価されたのかなと思っています。
一人の営業担当としてこうした受注の瞬間はもちろん嬉しいのですが、支店長になってからは特に部下たちが受注を決めてくれることも大きな喜びとなっていて、部下の成長は仕事をする上で大きなモチベーションになっています。

社内で打合せを行う南埜さんと青松さん。定期的な打合せを通じて、組織全体の連携も強化している。

真摯な対応が勤労意欲も高める

派遣枠獲得と並ぶもう一つの大きな業務が、派遣スタッフへの対応だ。派遣開始後も困っていることがないかなど、定期的に連絡をとって状況確認を行う。時には派遣先企業への不満や職場環境の改善要望といった相談も寄せられる。その対応次第では不信感を招き、最悪の場合は途中退職にもつながってしまうこともあるため、丁寧で慎重なフォローが求められる。

南埜さん

120名の派遣スタッフを一人で担当していると、すべての相談に即レスできるわけではありませんが、可能な限り早く対応するように心掛けています。リモートでの面談も増えてはいますが、特に就業して日が浅いスタッフには短時間でも直接会って話すようにしています。担当する派遣スタッフが増えれば増えるほど、スピード感を伴わなければ結果として多くの方に迷惑をかけてしまうことになります。

青松さん

派遣スタッフの方から「こういうところが気になって働きづらい」「不安に感じている」などのご相談があれば、まずは派遣先企業の担当者に相談をしてみます。そこが改善できればスタッフさんの労働意欲も高まり、派遣先企業にとってもプラスになります。実際、退職を考えていたというスタッフさんから「おかげさまで働きやすくなりました。これで長く勤められそうです」と言われ、長期就業につながったこともありました。働きぶりが認められて直接雇用に切り替わった方からは「青松さんのおかげで私に合う企業が見つかりました」と感謝の言葉をいただき、本当に嬉しかったです。

対応の遅れやちょっとした行き違いがクレームになることもある。感情的になって強い言葉を吐かれても、担当者としては冷静に対応しなければならない。その言い分には耳を傾けつつも、全てを鵜吞みにはせず相手側にも確認をとる。誰かに話をすることで怒りや不満が収まるという人もいるため、その聞き役になることもある。タフな仕事であるが、そうした経験を積むことで少々のことでは揺るがない強いメンタルができあがる。

南埜さん

私も人間なので強い口調で一方的に非難されると心が乱されますが、それを引きずっても負の感情しか出てきません。気持ちがネガティブになっている時にミスをしたり、別のトラブルが起きたりしたことも何度かありました。そうした負の連鎖を断ち切るためにも、気持ちを切り替えることは本当に大切だと思っています。

青松さん

ある方の対応を巡って落ち込んでいた時に南埜支店長から、「終わったことをいくら悩んでもどうすることもできない。それよりも次に同じことがあったらこうしようとか、できることを考えた方がいい」と言われたことがあります。その言葉を聞いて「確かに終わったことを悩んでも仕方ないし、時間がもったいない」と考えるようになりました。5年間ずっと支店長の下で働いてきましたので、だんだん私もそうした思考を持てるようになってきました。

タフさと繊細さで最強の営業に

二人は多くの派遣先企業やスタッフを担当に抱えながらバリバリと仕事をこなし、若手からも頼りにされている。そんな彼らが一緒に働きたいと思うのはどんな人なのか。また、この仕事に向いているのはどのような人だろうか。

南埜さん

「相手の立場に立って考えられる人」ですね。派遣スタッフさんや企業担当者の求めていること、考えていることを把握できる人。こういう発言をした背景にはどのような思いがあるのか、相手の立場になって考えられる人。例えば相手のちょっとした仕草や言葉などから真意を読み取るような、視野が広く、周りが見える人が向いていると思います。

青松さん

時には強い言葉でクレームを言われることもありますので、打たれ強い人ということになりますが、最初から打たれ強い人なんていません。それでも、気持ちの持ち方や自分の中で決めごとを作るだけでもだいぶ変わってきます。
例えば、状況に応じて「受け流す」ことも必要で、言われたこと全てに100%の力を注いでいては前に進めなくなります。「自分の機嫌は自分でとる」ことも必要です。仕事で嫌なこと、辛いことがあっても切り替えられるような趣味やストレス発散法があるといいと思います。私は飲み会やサウナ、サッカー観戦などでよく気分転換をします。

今後の目標については二人とも営業パーソンらしく数字の目標をあげた。

南埜さん

もう少し頑張れば福岡支店の過去最高業績を達成できるところまできています。数字ばかりにとらわれるのは良くありませんが、これまで誰もあげたことのない数字を出したい気持ちはあります。そして、それを毎年更新していけるようになれば最高ですね。明るく風通しの良い職場環境を作り、メンバー全員が目標達成に向けて気持ちが一つになるような組織にしていけたらと思います。

青松さん

これまでの個人における最高業績は南埜支店長なんです。私も6年目に入り、支店長の数字を超えることを目標にしています。派遣営業として、これまで誰も出したことのない数字を出してみたいですね。

目標達成に向けて前向きに業務へ取り組む姿勢は、日常の何気ないコミュニケーションにも反映されている。

AHC福岡支店の人材派遣サービスは、派遣先企業と派遣スタッフ双方が気持ちよく働けるように奔走し、困難にあっても前向きな気持ちを維持できる術を身につけた営業パーソンたちが力強くけん引している。

本サービス運営会社

株式会社アソウ・ヒューマニーセンター

総合人材サービス業を展開する株式会社アソウ・ヒューマニーセンター。
私たちは、人材派遣、人材紹介、教育研修、BPO、新卒採用、障がい者雇用など、人材に関するあらゆる課題に対して、アソウ・ヒューマニーセンターを中心に、各分野に専門特化したグループ会社の総合力を駆使して、課題解決に全力で向き合います

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