
岩井 遥香さん
Haruka Iwai
株式会社アソウ・アルファ 大阪支店 支店長。京都府出身。海外ジュエリーの輸入小売卸企業に勤務後、2019年3月に株式会社アソウ・アルファへ入社。大阪支店草創期のメンバーとして中途採用を担当してキャリアを積み、営業兼務を経て、2022年4月より現職。

水島 由衣さん
Yui Mizushima
株式会社アソウ・アルファ 福岡支店 支店長。長崎県出身。
2021年4月、新卒でアソウ・ヒューマニーセンターグループに入社し、株式会社アソウ・アルファに配属。営業担当として5年間実績を積み、2025年4月より現職。
メンバーと一緒に汗を流す、支店長スタイル
株式会社アソウ・アルファ(以下、アルファ)は、アソウ・ヒューマニーセンターグループの中でも近年特にめざましい売上高推移をみせている好業績企業だ。過去5年間の売上高伸び率は約170%で、これに伴って社員数も約1.6倍に増えた。
技術者の属性は、IT分野69%、半導体分野31%(2025年11月時点)で、現在はITと半導体分野に特化したアウトソーシングを行っている。長年にわたって技術提供している事例が多く、最長19年、平均5年と、取引先からの信頼も厚い。
大阪支店の岩井支店長は、キャリア入社7年目。福岡支店の水島支店長は、新卒入社5年目である。2人ともプレイングマネージャーとして、メンバーとともに取引先の新規開拓やサポート、技術者の業務管理をしながら、支店の営業目標管理、技術者の採用面接、メンバー育成といったマネジメントを担っている。
支店長として、どんな仕事をしていますか

私も岩井さんと同じく、メンバーと一緒に営業に出ながら、支店の責任者として目標管理やメンバー育成、マネジメントを行っています。2025年4月に支店長の辞令が下りた時は内心、新卒5年目の私にこんな大役が務まるだろうかと不安もありましたが、期待外れと思われたくないので、気を抜かず仕事に取り組んでいます。

女性が役職者として数多く活躍するアソウ・ヒューマニーセンターグループの中でも、支店長を務める岩井さんと水島さんはフロントランナーだ。2人の共通点は、デスクに座って指示を出す上司ではなく、一緒に汗を流して仕事をする、メンバーとの心の距離の近さ。それが、チームワークや風通しの良い職場環境につながっているのは間違いない。
“人”に関わる仕事への、それぞれの思い
技術アウトソーシングと聞くと専門知識が不可欠なイメージだが、岩井さんも水島さんも、大学は文系学部の出身。ただし2人とも、「”人”に関わる仕事がしたい」「新しい知識を得るのが好き」という点が共通している。
なぜ”人”に関わる仕事を選んだのですか

大学を卒業して就職した、海外ジュエリーの輸入小売卸の会社は小さな組織で、私は販売業務以外にも、採用や育成、給与計算や会計処理まで何でもやりました。そこで、従業員にきちんと給料を出し、個性を引き出して育て、事業を安定させるという"経営"の意義と重要性を学んだのです。
特に、採用や育成に魅力を感じたので、次は人事の仕事でキャリアを積みたいと思い、アルファと出会いました。技術者の面接選考を行う中途採用担当者としてのスタートでした。

私はコミュニケーションスキルが低く、人づきあいが苦手。地元の普通高校に何となく入って周囲に合わせて受験勉強をし、国公立大学に進みました。自分の意思もなく、ただ"流されて"生きていました。
ですが学生時代につらい経験で落ち込んだ私を友人が支えてくれたことをきっかけに、人づきあいが苦手でも大切な人間関係を作れたことに気づき、初めて自分に自信が持てました。
そこから自己分析を進めるうちに、関わる人たちに恩返しができる人間になりたいと強く思い始め、多くの人が悩みを抱える仕事の課題を解決する分野に興味が湧いて"人"に関わる業界に進もうと決めました。就職で初めて、自分の意志で人生の選択をしたわけです。アルファは、第一志望の会社でした。

支店長でありながらも温かい距離感でチームを牽引する水島さん。
開放的な社風と人間力溢れるリーダーシップで、彼女に憧れて入社するメンバーも少なくない。
自分らしくメンバーと関わることの大切さ
アソウ・ヒューマニーセンターグループでは、女性初の支店長となった岩井さん。そして、新卒入社5年目で支店長に昇格した水島さん。キャリアを聞けば、いわゆる”バリキャリ”のイメージを浮かぶが、2人ともまったくそんなタイプではない。
メンバーと関わる上で心がけていることを聞かせてください

みんなの良い点を、すぐに真似しています。年齢やキャリアは関係ありません。そして、やるべきことを"見える化"する。どうしたらできるか考えてアウトプットしたら、あとは"信じて任せる"だけです。
私は、自分が先頭に立ちメンバーを引っ張るタイプのリーダーではないとわかっているので、みんなの意見を聴きながら仕事を進めます。もちろん何かあった時は、自分が全責任を負う覚悟は常にあります。

自分の弱みを自己開示して、感じていることや考えていることを伝えています。私が一方的に指示するのではなく、全員で議論して決めたことをみんなで実行する流れです。意見を否定せず、相談しやすい雰囲気づくりを心がけています。それと、決めたことに関する指示は、明確に丁寧に伝えるようにしています。
嬉しかった想い出を尋ねると、岩井さんがこんなエピソードを語ってくれた。

昨春、5年ぶりにアソウ・ヒューマニーセンターグループ採用の新卒社員が大阪支店に配属されました。てっきり福岡本社で人材派遣の仕事がやれると思っていた彼は、配属先がアルファ、それも大阪勤務と知ってかなりショックだったようです。それでも半年後、一度に5名のアウトソーシング案件を成約するまでに成長してくれて、とても誇らしかった。その時に彼が口にした「アルファに配属されて、大阪に来て、本当に良かったです」という言葉が、心から嬉しかったですね。

撮影の合間に、大阪支店のメンバーとプライベートな話で盛り上がる場面も。岩井さんのオープンな人柄が、温かいコミュニケーションを生んでいる。
アルファの人づくりは、未来の国づくり
技術の仕事はすそ野が広い。入社した企業次第で、自分が手がけたい領域と与えられた仕事の領域にギャップがあることはよくあることだ。技術者は自分の技術力を磨くことに最大の関心があるが、自身のキャリア構築に悩む者も少なくない。
アルファは自社の事業を「技術者のキャリアを磨き、可能性を追求する成長の場」と位置付けている。就職先でやりたい技術分野に出会えなければ、それに甘んじるか、転職を考えるしかない。だが、アルファの正社員であれば、本人の希望や適性に合った職場で技術力を磨くチャンスを通じて、キャリアは着実に積み重なっていく。
技術アウトソーシング事業の社会的意義は、何ですか

ITも半導体も、これからの日本の成長分野であることは間違いありません。そこに貢献できる手ごたえは、アルファの技術者にとって最大の魅力です。
例えばメーカーで働きたいと思っても、直接の就職活動では思うような縁にはなかなかつながりにくい。でも、アルファの正社員には、メーカーで働くチャンスがいくらでもあります。「こんな仕事がしたい」「こんな技術を身につけたい」という気持ちに寄り添って、技術者のキャリア構築をサポートするのが、私たちの仕事です。
特に、専門学校や大学で専門知識を学んでも、新卒者の多くが、どうキャリアを積むべきか悩みます。でもアルファの正社員なら、「自分のキャリアをどう築くか」という問いに対し、独りで悩んだり遠回りしたりする必要はありません。その点でも、スタートキャリアとしてアルファを選択するメリットは非常に高いと言えます。

一人ひとりの技術者にどれだけ真剣に向き合えるか。それが、私たちの使命です。その人に向き合い、キャリアをどう構築するかフォーカスする。場合によっては、適性を考慮して就業先を変えるケースもあります。一社に縛られることなく技術者の人生を考え、その方にとってどんなキャリアが、どんな働き方が適しているのか一緒に考え続けます。

最後に、就活中の学生に向けてメッセージをいただけますか

大阪支店は現在、育児に関わる時短勤務や休業など、性別を問わない"働き方の多様化"に積極的に取り組んでいます。もともとグループ全社で女性の育休復職率が高く、社員一人一人のライフステージに合わせてキャリアが構築できる環境が整っています。制度面はもちろん職場の風土としても、安心して働ける環境を守るのが私たち役職者の役割です。

私自身の経験から、自己分析は重要です。感じることや考えることは、すべて自己分析につながる。かつての私と同じように、自己分析が苦手な人もいると思います。でも、変わりたい、成長したい、挑戦してみたいという気持ちが少しでもあるのなら、まずはしっかりと自分自身に向き合ってみてください。きっと、新しい気づきが得られるはずです。
『人を磨いて、技術を磨く』───。その経営理念からは、人づくりが、国づくりにつながるという確信を感じる。与えられた枠の中で生きるより、安心できる環境に軸足を置きつつ、自分の人生を切り拓くチャンスがある企業で生きる方が、よほど魅力的だ。
アソウ・ヒューマニーセンターグループ、中でもアソウ・アルファには、そのロールモデルとなる先輩がすでに活躍している。


営業チーム、採用チームのメンバーとともに、技術者が実力を発揮できる取引先の開拓やフォロー、また売上目標の管理やマネジメントをしています。メンバーと一緒に動いて汗を流し、喜びや苦労を分かち合うのが私のスタイル。もともと中途採用の担当者として入社したので、マネジメントと並行して現在も、技術者の採用選考の一部を担当しています。