先日外部のセミナーに参加してきました。
バブル崩壊からは21年、リーマンショックからは5年たっていますが、
世界恐慌は20年で回復したのに、それよりも長く日本は低迷しています。
その間、少子高齢化、健康保険の問題、年金の問題、消費税の問題だとか、
ずっと討議しています。要は、問題をずっと先送りにしてきただけだ、と
セミナーで話をされていました。
私はそれを聞いたとき、会社も個人も同じだと感じました。
問題があっても先送りにしているだけ。
何の解決もなされず、延命措置を取っているだけなのです。
恐いのは、少し利益がでたり、売上が上がると、
問題が解決できたと錯覚してしまうことです。
個人もずっと同じことを指摘・指導されながら、
根底的な問題は全く解決されないまま、
目隠しして、ごまかして、解決したような振りをしていることがあります。
ですから、そういう部門、個人には厳しく指導します。
お客様にも、スタッフにも、部下にも、上司にも良い顔をすることは、
一見優しく見えるでしょう。
しかし、誰にでも良い顔ばかりしているとどこかに歪みが生じます。
これは、八方美人というのです。
厳しさは、期待や信用の裏返しなのです。
あなたを信用しています、もっと出来るはず、もっと頑張ってほしい
という思いが奥にあるのです。
ですから、あえて厳しくしているのです。
「厳しい」と「優しくない」はイコールではありません。
本人に期待をこめて厳しくしているのです。
ぜひ「厳しさ」と「優しさ」の本当の意味をご理解いただきたいと思います。
厳しい指導を受けた際は、社長はここまで期待してくれている、
とプラスに捉え、発憤してほしいと思います。
来期まであとわずかですが、
各人が自分の問題を先延ばしせず、
解決するように行動していただきたいと思います。