朝、会社に行くと良い挨拶が出来る人とそうではない人がいます。
挨拶一つ、と思うかもしれませんが
その挨拶は誰のためにするものか考えてみてください。
それは、自分のためにするのです。
「おはようございます」、「こんにちは」、「お疲れ様です」と挨拶をするのは、
今のままの自分ではいけないと気づくためにするもので、
「自分が自分に出会う礼」と言います。
日本の犯罪の数は減っていますが、再犯率が非常に増えているそうです。
これは、仕事で同じ失敗を繰り返す人と同じ話です。
なぜ繰り返すかというと、一番大切な原理原則に気づいていないからです。
どうすれば、原理原則に気づくことができるのか。
罪を犯した人達が出所してから、
就職をできるように支援する施設があるそうです。
そこでは、朝起きれば「おはよう」と挨拶をする、
食事をする前には「いただきます」、
食べ終わったら「ご馳走さま」と言えるようにするための訓練です。
そして、お箸を持つたびに「なぜ、このご飯が食べられるのだろうか」
ということを考えましょうというのです。
朝起きて、お箸を持ったら当たり前に食べると思いますが、
そこで、「なぜ、このご飯が食べられるのだろうか」と考えていくと、
誰に感謝をしたら良いかが必然的に分かってきます。
再犯を防止するために、毎日説教をするのではなく、
全うな日常生活を送るための訓練をしていくというのです。
挨拶や基本行動を実践することでこのままの自分ではいけないと気づきます。
これが原理原則に気づくこと、「自分が自分に出会う礼」ということです。
弊社の社員は素直で優秀ですが、同じことを繰り返すという現実があります。
そのたびに本人も反省をしますが、原理原則を理解しない限り、
また同じことを繰り返す可能性があります。
「自分で自分に出会う礼」という意味が分かった方は、
行動が変わり気持ちも変わるはずです。
さっそく実践してほしいと思います。